自家製経口補水液の作り方と注意点

他の飲料との違い

 

 

他の飲料と経口補水液の違いについてもおさらいをしておきましょう。のどが渇いた時に一般的には水やお茶を飲むかもしれませんが、その場合は塩分を補給することができません。また、小腸が水分を吸収する働きを助けるための糖分もないので吸収率があまりよくありません。

 

つまり、水やお茶だけを飲み続けた場合は、体液中の塩分比率が低くなり、塩分不足による脱水状態になってしまうのです。塩分不足による脱水になると、ぐったりしたり、手足が冷たくなったりする症状が現れて、点滴や注射も必要になってしまいます。

 

ではスポーツドリンクはどうでしょうか?スポーツなどでたくさん汗をかいた時にスポーツドリンクを飲む人も多いと思います。イメージ的にも乾いた体の水分補給には最適な感じがするのではないでしょうか。

 

小腸が水分と塩分を効率的に吸収するためには、糖分と塩分の割合がとても重要なのですが、スポーツドリンクの場合は、味を良くするために糖分を多くして、塩分はやや少なく作ってあるのです。これだと水やお茶よりはまだましですが、やはり吸収が良いとは言えず、これを飲み続けているとやはり体液のバランスが崩れてしまいます。

 

特に乳幼児の嘔吐や下痢の治療には不向きです。乳幼児用イオン飲料も販売されていますが、この場合も糖分の割合が高くて、やはり吸収がよくありません。少量ずつ回数を多く飲ませることになると、虫歯も心配になります。